【世界の動き】国際女性デー:農村地域に住む女性の地位向上を目指し、飢餓と貧困の撲滅を

2012/3/8

世界人口の4分の1にあたる農村地域に住む女性と女児。農業の重要な担い手として、家族やコミュニティの生活を支え、地域全体の経済にとって非常に重要な役割を担っています。人々の生命線ともいえる農作物を作り家畜を管理している彼女たち。社会経済に重要な貢献をしている一方で、社会・経済・政治などあらゆる分野で底辺を占める存在です。今年の国際女性デー(3月8日)は、「農村地域の女性の地位向上を目指し、飢餓と貧困の撲滅を(Empower Rural Women – End Hunger and Poverty)」をテーマに、こうした彼女たちに焦点を当てています。

農村地域の女性や女児の多くが担う農作業。世界の農業従事者の43%、ある地域では70%農業を女性が占めるといわれています。彼女らは、何時間も歩き生活に必要な水や薪を集め、家族や地域のケアワーク(家事労働)に従事しています。家族やコミュニティ、地域の生活に重要な役割を果たす女性たちですが、その重要な社会経済的貢献はいまだにしっかりと認識されていません。また、社会における女性という地位・ジェンダーのギャップにより、公共サービス、銀行、医療施設などへのアクセス、土地の所有権、また農耕具や肥料へのアクセスなども大きく制限されています。そしてまた、紛争や洪水、気候変動などによりもっとも被害を受けるのが女性と女児であることも考えると、彼女らが置かれている状況は非常に深刻です。

もし、女性たちに男性と平等の権利があったなら-土地所有権が与えられ、銀行や公共サービスへアクセスでき、適切な医療を受け、教育を受け識字を取得できたなら、彼女たちは本来持つ能力を発揮し、社会・経済の発展に更に貢献します。女性たちが農耕具や肥料、その他生産資源へ男性と同様のアクセスがあれば、農業の生産量が全体で30%増え、最大1億5千万人もの人々を飢餓から救い出せるといわれています。つまり、社会・経済・政治など全ての分野における女性の平等な権利は、健全な社会を構築し、持続的開発を促すために必須なのです。貧困削減を達成するために、世界は女性の社会・経済活動への権利と完全参加を必要としています。

今年の6月には、国連持続可能な開発会議(Rios + 20)が開催されます。こうした女性たちの声は、持続可能な開発を進め2015年以降の国際的開発枠組みを決定する上でも、非常に重要な役割を果たします。

国連事務総長のメッセージはこちらから(日本語英語
UNDP総裁によるメッセージ (英語)
UN Women事務局長のメッセージ (英語)