【ご報告】 みんなのジェンダー塾 第4回「女性・男性の生き方」を開催しました!

2011/12/29

12月20日(火)、「みんなのジェンダー塾」第4回「女性・男性の生き方」を開催しました。第1期(全4回)の最終回。ジェンダー問題の根幹を成す「男女の性別役割分担」について検証しました。「男性は稼ぎ手、女性は家事育児」という性別役割分担は、本当に伝統的な文化なのでしょうか?

最初に、目黒依子講師から「制度・政策・企業主義と性別分業システムの変化と継続性」と題したレクチャーがありました。戦後の復興期から高度経済成長期、そして日本型福祉社会の形成というプロセスの中で、人口抑制、産業化促進、社会保障など国のあらゆる政策・制度の中核を成していたのが「家庭内の性別分業(夫―生産、妻―再生産)」であったこと、税制、相続、パート労働(非正規雇用)、学習指導要領(女子のみ「家庭科」)等を通じてあらゆる「専業主婦化政策」が国策として実施されてきたことなど、時系列に解説しました。

次に、大崎麻子講師が「子どもが生まれにくく、自殺率が高い」という日本の現状に関し、合計特殊出生率の推移・国際比較や、男女別の自殺率及び原因・動機といった統計を紹介し、ジェンダー視点から解説しました。特に、大手証券会社が倒産した1997年以降、40代・50代の男性の自殺数が急激に増えたこと、最も多い原因・動機が「経済・生活」の問題であること(同年代の女性で一番多い理由・動機は「健康」「家庭」の問題)から、日本の男性が背負う「稼ぎ手としての男性役割の重圧」が指摘されました。     

解説の後は、「日本を希望が持てる社会にするために」という未来志向のテーマでグループ・ディスカッションを行いました。これまで培ってきたジェンダー視点をフル活用し、活発な議論が行われました。まとめとして、各グループが「目指すべき社会を表すキャッチフレーズ」「それを実現するためにまずやるべきこと3つ」を発表しました。  

グループ1:「自己実現」可能な社会へ

1. 小学校1年から「ジェンダー教育」
2. 企業で「残業禁止」を法制化
3. 個人単位の税制・社会保障制度(ライフスタイルで差をつけない)

グループ2:「子供に優しく、子供達が夢と誇を持てる社会」
1. 早期ジェンダー教育
2. 子供の育成のための選択制ルールの導入
3. 新しい生活保障のあり方の確立

グループ3:「ダイバーシティ:豊かで想像力に溢れ、変化に柔軟な社会」
1. ソーシャルメディアを活用し、既存マスメディアにプレッシャーをかける
2. ジェンダー教育(学校・企業・家庭)
3. 政治に市民の声を反映(政治家を送りこむ)

最後に、第一期(全4回)のセミナーに全回出席した受講生4名に、目黒講師から修了証が手渡されました。

【第4回参加者の声】

「日本の専業主婦の政策の話が面白かった」「系統的な知識を得るのに効果的」「もっと時間が欲しい」「理論・歴史とレクチャーしてもらえてよかった」「グループ間のディスカッションと発表がとても有意義」「多様な意見・考え方を知ることができて参考になった」「(ディスカッションを通して)自分たちでできることを考えて行動に移すしかないと感じた」「今後のジェンダー塾・イベント・講演会にも期待」「早期ジェンダー教育が大事!」「ジェンダーについて深く考えることができた」「ジェンダーについて継続して考えていきたい」

第一期「みんなのジェンダー塾」にご参加くださいました皆様、ありがとうございました!!!2012年には、第二期「みんなのジェンダー塾」や「続・みんなのジェンダー塾(仮)」を開催します。詳細はHPやMLにてお知らせしますので、引き続きよろしくお願いいたします。