【世界の動き】 International Day for Rural Women (農漁村女性のための国際デー)

2011/10/17

2007年の国連総会で決定されて以来、2008年から毎年10月15日は農漁村女性のための国際デー(International Day for Rural Women)です。食糧供給の向上や貧困削減など、先住民女性を含め、農漁村に住む女性の社会的・経済的貢献を高く評価し、彼女らが担う役割の重要性を世界に呼びかけます。

農業や漁業、企業、また、育児、家族やコミュニティの世話など、女性は日々多岐に渡り重要な役割を担っています。特に遠隔な地域やコミュニティで果たす彼女たちの役割は大きく、経済・社会的開発、発展への貢献は計りしれません。世界的に農業活動に従事している人の70%が女性と言われており、厳しい労働を通して地域やコミュニティの農業生産と食糧供給確保に重要な役割を果たしています。こうした極めて重要な社会的・経済的役割とは逆に、社会に根深く残るジェンダー不平等により、彼女たちはあらゆる側面で平等な機会や生産リソースにアクセスできていないのが現状です。

農業を例にとると、多くの国や地域で女性は種や肥料、土地など農業資源へのアクセスが限られており、男性と平等な農業生産活動の機会がありません。国連食糧農業機関(FAO)によれば、女性の農業資源への平等なアクセスを確保することで、彼女たちの農業生産性が20%から30%向上するとされており、途上国の生産性を全体で2.5%から4%引き上げ、最大で1億5千万人もの人が飢餓から抜け出せることになります。(参照:FAO報告書
これだけ見ても、ジェンダーの不平等がいかに社会やコミュニティの開発の妨げになっているが一目瞭然で、これは農業に限ったことではありません。

こうした差別に対処し女性と男性に平等の機会を確保するためには、法と公共機関の改革ジェンダー平等を促進する政策が欠かせません。潘基文 国連事務総長とミッチェル・バレルUNWomen事務局長は共にジェンダー平等の重要性と緊急性を強調しています。また、こうした女性の役割の開発と成長における役割の重要性を来年2012年の国連女性の地位委員会は、「地方女性のエンパワーメントと貧困削減、飢餓撲滅、開発と課題における彼女たちの役割 (The empowerment of rural women and their role in poverty and hunger eradication, development and current challenges)」を主要テーマとしています。(詳細はこちらから)


International Day for Rural Womenに向けた潘基文のメッセージはこちらから(英語)
ミッチェル・バレルUN Women事務局長のメッセージはこちらから(英語)