【世界の動き】女性の安全と権利、平和を求め続けた女性3人にノーベル平和賞

2011/10/12

10月7日、女性の権利と平和、民主主義構築に向け活動してきたリベリアの女性大統領エレン・ジョンソン・サーリーフ氏 (Ellen Johnson Sirleaf)、同国の平和活動家リーマ・ボウイー氏 (Leymah Gbowee)、イエメンの人権活動家タワックル・カルマン氏 (Tawakkul Karman) が2011年度ノーベル平和賞を授賞しました。ノーベル平和賞の過去の授賞者のほとんどが男性である中、ノーベル賞委員長のトルビョルン・ヤ―グラン氏 (Thorbjoern Jagland) は今回の女性3人の授賞について「世界の女性にとって非常に重要なシグナルである」と述べています。

今回のノーベル平和賞は「女性の安全と平和構築活動への女性の完全参加の権利を求め非暴力の戦い」を称えたもので、授賞者は女性の権利と安全、民主主義と平和を求めそれぞれの国と地域に大きく貢献してきました。サーリーフ氏は、アフリカで初めて選挙によって選ばれた女性大統領として、14年間続いた内戦後のリベリアに平和の安定と社会・経済的発展、女性の地位向上をもたらすべく大きく貢献し、改革者・平和構築家として知られています。ボウイ―氏もまた、リベリアで宗教と民族の枠を超え、女性たちを組織し長く続いた内戦終結に向け大きく貢献したほか、女性の選挙参加の確保に尽力をつくしてきました。カルマン氏は、「アラブの春」に見られる中東の改革運動がおこる以前より継続して女性の権利と民主主義、平和を求め主導的役割を担ってきた人物です。

ノーベル賞委員長ヤ―グラン氏は、「社会のあらゆるレベルにおける発展に影響を与える権利を男性と女性が同等に獲得しなければ、世界の民主主義と永久的な平和はありえない」と述べています。

また、UN Women 事務局長ミッチェル・バチェレ氏は、「21世紀のまさに今、社会のあらゆるレベルで女性の平等参加が確保されるべき時であることを今回のノーベル平和賞授賞は世界に向けて発信している」「永久的な平和と安定確保に女性が中心的存在であるにも関わらず、平和交渉の過程で女性が排除されることが多い。そんな中、今年のノーベル平和賞により、世界の女性がこれまで求めてきた平和、安全、民主主義に関わる決定への平等参加が当然の権利であることが大きく認識された」と述べています。


ビデオ:「平和・安全・民主主義」の実例、リベリアより(英語) (出典:UN Women)


UN Womenによるプレスリリースはこちらから(英語)
ノーベル賞委員会オフィシャルサイトはこちらから(英語)