【世界の動き】世界銀行が「世界開発報告(WDR)2012:ジェンダーの平等と開発」報告書を発表

2011/09/28

毎年世界銀行が発行している世界発報告書(WDR)。今年は9月19日に「世界開発報告(WDR)2012:ジェンダーの平等と開発」報告書ウェブページが発表されました。

同報告書は、女性や女児の識字率、就学率や就業率など過去と比べ改善されたことを挙げ、今般世界ではジェンダーの格差が縮小し男女間の平等が大きく前進しており、その変化の速さは目をみはるものがあると述べています。また、こうしたジェンダー平等の世界的進歩が教育や労働市場分野でみられる一方、女児や女性の幼児期や出産時期の死亡が過剰なまでに多いことなど停滞している分野にも言及し、依然として多くの分野でジェンダー格差が残存していることに警告を発しています。

こうしたジェンダー平等における前進と停滞のパターンは開発が生み出す成果と政策策定にとって重要な意味をもちます。ジェンダー平等それ自体が開発目的の中心であり、ジェンダー平等のさらなる前進は生産性向上とその他開発活動が生み出す結果の改善へと導く「スマートな経済 (smart economics)」であると主張しています。また、経済開発だけでは全てのジェンダー不平等を解決することはできず、ジェンダーの格差に焦点を当てた政策転換を各国が実施し、国際社会が更なる支援をする必要があると強調しています。

同報告書が提言するジェンダー平等を維持するために今後取り組むべき4つの政策優先分野は以下のとおり:

1. 女性・女児の高い死亡率や教育における残された男女格差といった人的資本の問題
2. 男女の収入・生産性格差
3. 家庭内および社会における男女の発言権
4. 世代を超えて引き継がれる男女格差



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