【世界の動き】国際民主主義デー

2011/09/19

9月15日は国際民主主義デーでした。今年は、「アラブの春(Arab Spring)」にみる民主化運動の波が中東や北アフリカに押し寄せ、多くの女性がその過程に積極的に参加し貢献しました。こうした女性の活動参加は、チュニジアでさらなる進歩を見せており、議員数を男女半々とする画期的な選挙法案がドラフトされています。

こうした女性の意思決定プロセスへの参加は、彼女らが直面する課題やニーズなど女性の声を政策に反映し、女性に対する政治的アカウンタビリティーを構築します。そして、男女双方のニーズを考慮したガバナンスは政策におけるジェンダー平等の促進につながります。つまり、女性の政治参加はジェンダー平等及び民主主義にとって必要不可欠なのです。

現在、世界で女性が占める国会議員数の割合は、ナショナル・レベルで平均18.4%です。女性議員の比率世界第一位を誇るルワンダでは女性が56%の議席を占める一方、日本ではその比率が11.3%と世界平均よりも低く、また世界136位中96位となっています。(参考:Inter-Parliamentary Union)。1970年代に比べ世界の女性政治参加は進歩を遂げてきましたが、このままのペースでは男女平等の域とされる40~60%に達するには、先進国で少なくとも20年、その他の国では40年近くかかるとされています。(参考:UN Women)

UN Women事務局長ミッチェル・バチェレ氏は、民主的な意思決定プロセスへの女性参加から学んだこととして、民主主義を支える三つの要素

1. 選挙過程で女性が直面する問題に取り組み、選挙における選択の自由が発揮できるよう促進すること
女性は、伝統的ジェンダー役割により政治的権利を発揮できず、民主主義の基本的権利である選挙参加や出馬など、多くの場面において制約があります。女性が人口の半数を占めるにもかかわらず、政治・意思決定への参加が非常に限られているのは上記の数字からも明白です。選挙をとおした女性の選択の自由、女性の平等な政治参加を確保することが必須です。

2. 女性がしっかりと発言できる環境をつくること
政治団体や政府が女性のニーズや重要事項をしっかりと意思決定に反映できるよう、女性が政治や政策にしっかりと声を上げることのできる環境作りが必要です。

3. 民主的公共機関の女性に対するアカウンタビリティーが構築されていること
民主主義は単なる「参加」のみで終わりません。女性の権利が乱用されニーズが無視された時、女性が救済・改善を求めることができるようアカウンタビリティーのある公共機関が存在することが重要です。

を挙げています。(詳細はバチェル氏のスピーチをご覧ください)