【世界の動き】世界人道の日(World Humanitarian Day)

2011/08/20

世界には、食糧危機、紛争、災害などの人道的課題により、強制移動を余儀なくされ難民、国内避難民となる人々や食糧、衛生、飲料水、適切な医療不足に直面し飢餓にあえぐ人々が大勢います。8月19日世界人道の日(World Humanitarian Day) は、こうした人道的課題に直面する人々と、日々その課題に取り組む人道支援者に思いを寄せる日です。

現在「アフリカの角」地域ではソマリアを中心に食糧危機が深刻な問題となっています。ソマリア国内にはおよそ1億5千万人の国内避難民がおり、今年1月から7月までにケニアやエチオピア、ジブチ、イエメンで難民となったソマリア人はおよそ21万6千人に達します。今もなお、毎日3000人もがわずかな食糧や安全を求めてソマリアから避難しており、その多くが女性、女子、子供です。

こうした危機の中、女性や女子が直面する問題は様々です。危険を逃れるための移動中や難民・国内避難民として生活する避難先で性的暴力や人身取引の被害にあったり、食糧不足による栄養失調が妊娠・出産に関連した合併症を引き起こし、妊婦や乳児が病気を併発するなど命の危険にさらされています。

男性と女性は、危機に対しそれぞれに違った影響を受けますが、人道支援の過程では緊急性が優先されるあまりそうした男女間の重要な違いが見過ごされがちです。より効果的・公平に取り組むには、男女それぞれのニーズとキャパシティーを見極め、ジェンダー視点を現状分析から戦略・実施までしっかりと盛り込むことが非常に重要です。国連では人道支援の際に男女のニーズの重要な違いを把握し適切に対応するための現場の人道支援者向けGender Handbook in Humanitarian Action(英語) を作成しています。