【世界の動き】 国際ユース(青少年)・デー(International Youth Day)

2011/08/15

国際ユース・デー (8月12日)は2000年からはじまり、2010年8月12日からの1年間は「国際ユース年(International Year of Youth)」として「対話と相互理解」をテーマに様々な啓発活動が行われました。

世界のユース人口は現在約18億人です。その大半が開発途上国に暮らし、教育や資源、保健医療、経済的機会へのアクセス不足、貧困や紛争など様々な課題に日々直面しています。国連では、ユースを開発の「犠牲者」「受益者」であると同時に「積極的な改革主体者」であるとし、「青年に関する世界行動計画」に明記されている課題やユースが果たしている重要な役割について広く世界に呼びかけています。

世界ユース人口のおよそ半数 (9億人)を占める女子の多くはジェンダー問題に直面しています。女子の初等教育の就学率が男子より低いことは広く知られていますが、卒業率になるとほとんどの途上国で50%以下、
アフリカの19カ国では5%以下です。水汲みなどの家事手伝いや家族の世話が優先され就学が継続できなかったり、児童婚や妊娠が理由で退学せざるを得ないケースが後を絶ちません。

雇用問題では、女性・女子が担う重要な家事・ケア労働は全て無償であり、経済への貢献価値が見出されないばかりか、長時間労働を強いられるため、市場での雇用機会が著しく制限されます。

また、開発を進める上で最も大きな課題の一つが女子の児童婚で、現在、幼な妻の数は世界で5千万人以上といわれています。これは18歳未満の女子が3秒に一人の割合で結婚していることになり、年間で1千万人、今後10年間では1億人の幼な妻が出てくる計算です。こうした児童婚は女子の人権問題に関わるだけでなく、HIV・エイズの感染拡大、若年齢の妊娠・出産による合併症などの健康被害にも直結しています。HIV・エイズの感染率は、サブサハラ・アフリカでは15歳~24歳のユースのうち女子のHIV感染者が男子の、およそ8倍と言われています。人身取引問題では、世界80万人の犠牲者の内約80%が女性と女子であり、その大半が性的搾取の対象となっています。

ユースが直面する課題を解決するための開発プログラムも実施されていますが、年齢が高く教育を受けた男子に向けられることが多く、ジェンダー問題をさらに深刻化させかねません。教育をうけた母親を持つ幼児の死亡率がそうでない幼児に比べて極めて低いことからも証明されるように(例:プラン・ジャパン)、女子にあらゆる機会を与えることは、世界の貧困を削減しミレニアム開発目標を達成するために不可欠です。

このような理由から、国連財団では、途上国と米国の女子をネットワークでつなぎ、途上国の女子の現状への理解を深め開発課題の解決に貢献する「女子による女子のためのGirls Upキャンペーン」を展開しています。詳しくは、こちら